世界放浪443日目(幸せな日々)

母が住むアパートで、亡き父に関係する手続きを行っている。
母と二人で過ごしてもう1カ月くらいになるだろうか。
数日前に父が亡くなった。

大したことは何もしていない。
仕事もしてない。
収入もない。

でも、幸せなんです。
凄く幸せです。
心から幸せを感じています。

仕事の目標を達成したときに感じるような幸せでもない。
じゃんけんに勝ったときに感じる幸せでもない。
元妻と楽しく過ごしていたときに感じる幸せでもない。
友達と遊んでいるときに感じる幸せでもない。
飲んでバカ騒ぎしたときに感じる幸せでもない。
ひとりでゆっくりしているときに感じる幸せでもない。
自然の雄大に感動しているに感じる幸せでもない。
美味しいものを食べているときに感じる幸せでもない。

今まで感じたことがないような幸せなんです。

それは、

この年代で、この状況で、母と静かに暮らしているという幸せかもしれない。

母と、今日のご飯は何にしようかと話したり、
母から、今日は刺身を買ってくるねと言われたり、
母へ、明日の仕事は何時から?と尋ねたり、
母へ、ゴミ出しに行ってくるねと言ったり、
母へ、お風呂を沸かすねと言ったり、
トイレに行くねと話したり、
この煮魚は美味しいよと話したり、
母から、かぼちゃは体にいいから食べなさいと言われたり、
最近晴れているからいいねと話したり、
今日は父のあの契約のことをしてくるねと話したり、
お湯を沸かしてあげたり、
少し重いものを運ぶ手伝いをしたり、
洗い物をしておいてあげたり、
テレビをつけてほしいと言われたり。

こんな、何でもないようなこと。

これらひとつひとつが、すべてが幸せなんです。

1年前に仕事を辞めてよかったなんて言いません。
今の生活がいいなんて言いません。
何もしなくても構わないなんて言いません。
平凡がいいとも言いません。
自分の気持ちのままに生きて行けばいいなんてことも言いません。

ただ、ただ、

今、とても幸せなんです。

この年齢で、こうやって、母と過ごすなんて、思いもしていなかった。
考えたこともなかった。
絶対に、私は何かの目標に向かって進んでいて、そして、母は遠くにいると思っていた。

今、周囲とトラブルがないわけではない。
悩みがないということではない。

でも、この、今の時間が、このひと時が、とても愛おしいものだったんだろうと感じている。

今までの人生で、自分が選択してきたこの生き方。
ここにたどり着くような選択をしてきて良かった。

そして、きっとこのゆっくりした時間は永遠に続くものではない。
別に、何がなんでも、いつまでも続いてほしいとも思わない。

でも、ゆっくりと、いつまでも続いてほしい、とも思う。

 


2021年2月8日(月)晴れ

【主な滞在場所】
福岡県田川市

今日も、父関係の手続きをこなす。
父が勤めていた会社へ、母と共に向かう。とても深い、色んな話をした。でも、内容的には、辛い内容ではあった。